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PoEファントム給電

PoEファントム給電


ギガビットイーサネット上のPoE

10BASE-Tと100BASE-TXのイーサネットは、4ペアCAT5/CAT5e/CAT6ケーブルのうち2つのワイヤペアしか使用せず、残りの2つのペアはPoE用に電力を送るために空いています。しかし、ギガビットイーサネットまたは1000BASE-Tは、4つのペア全てを使用し、電力用に残されたペアがありません。では、PoEは、ギガビット・イーサネット上で、どのように動作するのでしょうか?


動作方法

その答えは、ファントム給電の使用です。電力は、データ通信に使用されているのと同じワイヤペア上で送られます。電力とデータの両方が同じワイヤペアを使用しても、電力とデータ送信は互いに干渉しません。電気とデータは、周波数スペクトルの反対側で機能するので、同一ケーブルを移動することが可能です。電気は60 Hz以下の低周波数であり、データ送信の周波数は1,000万〜1億Hzにかけてとなります。


PoEの受電側機器はどのようなフォーマットの電力も受け入れます

10Mbpsと100MbpsのPoEもまた、ファントム給電を使用します。10BASE-Tと100BASE-TXで使用されているる802.3af PoE規格は、送電方法として2つの方法を定義しています。1つ目の方法はオルタナティヴAと呼ばれ、電力とデータが同じペアを介して送信されます。もう1つの方法はオルタナティヴBと呼ばれ、2つのペアがデータ送信に、残りの2つのペアが電力に使用されます。PoE向けに2つの異なる送電スキームがあることは、一般のユーザーには明白ではありません。その理由は、PoEの受電側機器(PD)は両方のフォーマットを受け入れるように作られているためです。


さらに詳しく: 開放型システム間の相互接続のためのOSIモデル