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50µmファイバ

50µm光ファイバケーブル


背景
今日のネットワークの拡大に伴い、さらに広い帯域幅とさらに長い伝送距離の需要が増加しています。ギガビットイーサネットや新興の10ギガビットイーサネットは、これからのネットワーク構築のニーズにおいて、選択されるアプリケーションになりつつあります。


このため、50μmの光ファイバケーブルに対して、あらたに関心が高まっています。

50μmのケーブルは1976年に初めて使用されたもので、62.5μmのケーブルのような幅広い使用実績がありません。


主要な光ファイバケーブル

10Mbpsのイーサネット上のキャンパスバックボーンおよびホリゾンタルランのサポートのために1986年に導入された62.5μmのファイバは、高帯域幅と長い伝送距離を実現しているため、昔も今も主要な光ファイバケーブルとなっています。

50μmケーブルが広く普及してこなかった理由の1つは光源でした。62.5μmのファイバケーブルと50μmのファイバケーブルは両方とも、LEDかレーザ光源のいずれかを使用することができます。1980年代と1990年代にはLED光源が一般的でしたが、50μmケーブルの開口部がより小さかったため、LED光源の電力は低く、また62.5μmのケーブルに比べてパワーバジェットの減少を引き起こしていました。このため、62.5μmケーブルが使われるようになっていきました。その当時、レーザ光源は高度には発達しておらず、めったに50μmケーブルでは使用されませんでした。また使用されたとしても、ほとんどの場合が研究用や技術用でした。


共通点
ケーブルは、多くの特徴を共有しています。50μmの光ファイバケーブルは、より小さなコア(光ファイバの光搬送部)を備えていますが、50μmのケーブルと62.5μmのケーブルともに、125μmの同じクラッド径を使用しています。これらは同じ外径を有しているので、サイズに関わらず強靭で、同じような取り扱いが可能です。さらに、どちらのケーブルタイプも、構造化配線や接続に関する規格であるTIA/EIA 568-B.3標準に含まれています。

62.5μmのケーブルと同様に、イーサネット、FDDI、155 MbpsのATM、トークンリング、ファストイーサネット、およびギガビットイーサネットなど、あらゆるタイプの用途に、50μmのファイバを使用することができます。これは、バックボーン、水平、および構内接続などといった、あらゆる施設用のアプリケーションとして推奨されています。そして、特に何らかの新規敷設や新規導入用として検討するのに適しています。10ギガビットイーサネットの可能性と将来の拡張性に注目しているのであれば、50μmのケーブルから必要なものを得ることができるでしょう。


足がかりを得る
50μmと62.5μmのケーブルの大きな差は帯域幅です。50μmのケーブルは、標準的な62.5μmのケーブルの3倍の帯域幅を備えています。850nmで、50μmのケーブルが500MHz/kmの速度を持つのに対し、62.5μmでは、160 MHz/kmです。

  距離
ファイバタイプ 帯域幅
(最小)
850 nmで 1310 nmで
62.5/125 µm 160 MHz/km 220 m 500 m
50/125 µm 500 MHz/km 500 m 500 m

ギガビットイーサネットに移行するにつれ、850nmの波長は、改良型レーザ技術の開発とともに重要性を増しています。現在、低コストの850nmレーザや垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL)は、ネットワーク構築に際し、さらに利用が可能になってきています。ギガビットイーサネットはレーザ光源を規定しているので、このことは特に重要です。

2つのタイプのケーブルの間にみられるその他の違いに、距離と速度を挙げることができます。アプリケーションに必要な帯域幅は、データ伝送レートによって決まります。通常、データレートは距離に反比例します。データレート(MHz)が上がることにより、そのレートを維持できる距離は短くなります。ファイバの高い帯域幅を使用すると、より速い速度、またより長い距離を伝送することができます。つまり、50μmのケーブルは、850nmの波長による長い伝送距離、より速い速度を実現できます。例えば、50μmのケーブルで想定される伝送距離は500mとなりますが、一方62.5μmのケーブルでは220mになります。


移行
現在では、850nmの波長で、10Mbpsから 100Mbps、または1000Mbps(1ギガビットイーサネット)への移行をカバーする標準が存在します。アップグレードにおける最も論理的なソリューションは、接続用のハードウェアにあります。ネットワーク内の2つのタイプのファイバを接続するために最も簡単な方法は、スイッチや他のネットワーク"ボックス"を介することです。直接2つのタイプのファイバを接続することは推奨できません。

fibre optic cable core is shown in section sizes explained

50μmのファイバと62.5μmのファイバともに125μmのクラッドを備えていますが、コアサイズが異なります。小さい50μmのコアは、建物同士または建物内の接続に最適で、より高い850nmの帯域幅をもたらします。


さらに詳しく: OM3 vs OM4 – 超高帯域バージョン