放送局では、延長・切替の柔軟性に加え、複数ユーザがリアルタイムで共同編集できる機能、HDビデオの瞬時切替、中断のないワークフローを実現するため、DKM FX シリーズを選択、288ポートのマトリクススイッチでアプリケーションが必要とする信号を制御できるようにしました。288のポートがあることで、入力・出力が自由に拡張可能になり、LAN ケーブルとファイバケーブルのどちらも利用することができます。
DKM FX エクステンダを使用することで、複数モニタや USB 周辺機器を含むコンソールを KVM マトリクス切替システムにスムーズに統合できます。コンソールとサーバの接続は、建物構造上の距離要件に応じて LAN ケーブルやファイバケーブルを介して伝送され、信号品質に影響なく、距離やメディアに関わらず同じ高解像度を維持します。最終的には、150~160台のサーバと 120~130台のユーザコンソールが DKM FX プラットフォーム上で接続され切替可能になりました。
個々のディレクションルームのサーバのコンパイルはほぼ同じなため、緊急時の復旧も容易になりました。DKM FX と外部コントローラで、全サーバを別のディレクションルームに完全に切替えて、心配なく制御を引き継ぐことができます。フロントエンドが変更されないので、ディレクターも急な対応に直面することがなくなりました。