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光ファイバによる KVM 延長

光ファイバによる KVM 延長


利用に最適な場所

電気ノイズの多い環境だったり、異なる電源から供給された地域、またはデータのセキュリティが大きな問題である場合、距離を延長した建物間でKVM 信号を送信するなら、光ファイバベースの KVM エクステンダを使用する必要があります。

光ファイバは、バックボーンや水平接続のためだけでなく、ワークステーションと部屋後方の CPU 間やサーバとの接続のために理想的な伝送媒体です。長距離で、大きく、帯域幅を消費するデータファイルを転送する用途に最適で、電気干渉やデータの盗難を防止します。


特殊な延長

光ファイバには、ブースタ無しの UTP 銅線の100mの距離制限がありません。ファイバの距離は300mから70kmの範囲で届き、ケーブル、波長、ネットワークに依存します。ファイバベースの KVM エクステンダでは、トランスミッタは、従来のデータ信号を変調された光ビームに変換して、ファイバを介してレシーバへビームを伝送し再び光を電気信号に変換します。


アナログとデジタルの伝送

多くの新しい光ファイバベースのKVMエクステンダは、アナログとデジタル伝送の両方をサポートしています。ローカル CPU からのビデオ出力をデジタル化し、リモートユニットにファイバリンクを介してそれを送信し、そこで元のアナログ信号に変換します。多くの場合、対のファイバの一方が連続してビデオを送信し、もう一方のファイバが、ローカル CPU に戻すリモートマウス/キーボードの情報を送信します。


信号の完全性を確保

ファイバは絶縁体のガラスで作られているので、電流が流れません。これにより、電磁干渉や無線周波数干渉 (EMI / RFI)、クロストーク、インピーダンスの問題等を防止します。

このためファイバベースの KVM エクステンダは、プロセス制御、エンジニアリング、ユーティリティ、およびファクトリオートメーション向けに最適です。ユーザは工場フロアから重要な情報を安全に保持しつつ、過酷な環境の中で、ワークステーションや制御コンソールからそのデータにアクセスできる必要があります。またファイバは、銅線よりも温度変動の影響を受けにくく、水の中に浸漬することもできます。


より大きな信号の再現

ファイバベースの KVM エクステンダは、銅線のものよりも高い再現度でより多くの情報を運ぶことができます。このため、マルチメディアワークステーションが使用される高データレートシステムに最適です。

新しい KVM エクステンダは、同じ光ファイバケーブル上で DVI やキーボードとマウスの信号の両方を送るので、信号損失ゼロのデジタルビデオを送信できます。このように、ソースから非常に長い距離であっても、HD品質の解像度を得られます。大学や政府のR&D、放送、医療関係のユーザ(または、詳細画像のレンダリングに関わる人)は、この技術を使用することによるメリットがあります。


データセキュリティ

施錠のもとに CPU やサーバとワークステーションを光ファイバで接続すればデータは安全です。信号を放射し傍受されることは極めて困難だからです。ケーブルが傍受されている場合はケーブル漏れが点灯するので、システム全体が落ちるので、監視することは非常に簡単です。ファイバシステムの物理的なセキュリティが破られそうになった場合にはすぐにわかります。

軍、政府、金融、ヘルスケア産業の多くのIT管理者は、まさにこの理由のためにファイバベースの KVM エクステンダを選択しています。さらに、顧客課金情報にデータプライバシーの問題の高まりや知的財産の保護を認識している企業も、オフィスにこの種の延長技術を使用しています。


ファイバベースの KVM 延長の検討

ファイバベースの KVM エクステンダを選択する前に、お客様のシステムの制限を知っておくことが重要です。カプラ、配線、相互接続機器、他のデバイスが配置される場所を知っておく必要があります。長い配線の場合は、マルチモードかシングルモードの光ファイバケーブルのどちらが必要かを決定しなければなりません。


  • ファイバベースの KVM 延長のケーブル配線を計画する上で最も重要な検討事項は、デバイス接続の電力バジェット仕様です。リモート側のレシーバは、一定レベルの光信号を受信する必要があります。ロス バジェットと呼ばれるこの値は、ユニットが正常に実行できなくなる前に、2つのデバイス間の接続の間に存在する損失のデシベル(dB)量を示します。
  • 具体的には、この値は、使用しようとしているファイバの種類(マルチモードかシングルモード)と波長(および予想されるインライン減衰量)が影響します。信号強度はファイバケーブルを通じて移動する際に減少するためです。ロスバジェットの計算では、スプライス、パッチパネル、コネクタを考慮する必要があります。追加のdBが全体のエンドツーエンドのファイバ拡張で失われている可能性があるからです。測定された損失がロスバジェットによって計算された値よりも少ない場合、うまく設置できています。
  • テスタは、ファイバケーブルが意図する用途に使えるかどうか判断するために使います。どのくらいの光がケーブルのもう一端に届くか測定できます。一般に、テスタは、リンク損失のマージンを決定するために、ロスバジェットと比較できるdBロスト結果を測定します。
  • 信号を遠くへ送るためにシングルモードファイバを使用するときに、信号が接続されたデバイス間で強すぎる場合があります。これにより、光信号がファイバケーブル内を反射し、データに障害や伝送に問題を起こし、さらには機器に損傷を与える可能性があります。これを防止するために、ファイバー アテニュエータを使用します。受信機を圧倒しないように、送信機の LED の出力から光ファイバの信号強度をフィルタリングするシングルモード光ファイバ装置とケーブルを共に使用します。接続の両端にあるデバイスに接続されている減衰器のタイプに応じて、dBの特定量によって光信号の強度を減少させることができます。