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メディアコンバータとは?

Black Box Explains: What is a Media Converter?

メディアコンバータは、イーサネットや他の通信プロトコルをあるケーブルタイプから別のタイプ(通常は LAN の CATx/UTP から光ファイバケーブル)に透過的に変換するネットワーク機器です。多くの場合、メディアコンバータはペアで使用され、光ファイバを LAN ネットワークに挿入し、伝送距離を延長、電磁妨害への耐性を高めます。また、LAN を拡張し、リンク速度と光ファイバモードを変換します。

メディアコンバータのメリット

  • 光ファイバで LAN の距離延長

    UTP ケーブルを使用した LAN のイーサネット接続では、データ伝送距離は 100m に制限されます。イーサネットから光ファイバへ変換することで、リンク距離を最大 80km に延長できます。

  • 既存設備を継続利用

    既存の LAN ベースのハードウェアへの投資を保護しつつ、ローカルネットワークを光ファイバに移行できます。コストや時間がかかるインフラ点検が無くなります。

  • 妨害からデータを保護

    電磁妨害(EMI)は、LAN ベースのイーサネットリンク上でデータ破損を引き起こすことがあります。光ファイバケーブルを介して送信されるデータは、EMI ノイズに完全な耐性があり、最適なデータ送信とネットワークパフォーマンスを保証します。

  • 速度変換

    リンク速度を 10Mbps から 100Mbps に、または 100Mbps から 1000Mbps に変換します。

  • PoE

    PoE(パワーオーバイーサネット)により、ローカルでの AC 電源設置が不要で、Wi-Fi アクセスポイント、IP カメラなどの設置が簡単です。

メディアコンバータの種類

LAN → 光ファイバ メディアコンバータ

LAN ベースのイーサネット機器を、光ファイバリンクで接続できます。光ファイバケーブルでリンクをさらに長く延長し、ノイズや妨害からデータを保護し、帯域幅容量を追加することによりネットワークの将来の拡張に備えることができます。

このメディアコンバータの製品紹介は こちらをご覧ください。
 

ファイバ → ファイバ メディアコンバータ

異なる光ファイバネットワークを接続し、ある波長から別の波長へ変換します。シングルモード光ファイバとマルチモード光ファイバ間や、デュアル光ファイバとシングル光ファイバ間の接続を行います。

このメディアコンバータの製品紹介は こちらをご覧ください。
 

PoE メディアコンバータ

PoE 機器に対し、信頼性と費用対効果の高い光ファイバで伝送距離を延長します。また LAN UTP ケーブルを介して IP 電話、ビデオ会議、IP カメラ、Wi-Fi などの機器に電力を供給します。

このメディアコンバータの製品紹介は こちらをご覧ください。
 

スタンドアロン・シャーシベース メディアコンバータ

スタンドアロン メディアコンバータはコンパクトで、AC か DC 電源を使用します。一般的に、ポイントツーポイントの設置で 1 つの LAN リンクを光ファイバケーブルに変換するために使用されます。簡単に運用でき、自動 MDI/MDIX、リンク障害パススルーなど、ネットワークに役立つさまざまな機能を提供します。

シャーシベースのメディアコンバータは、データセンタや機器室など高密度に機器が配置された場所で使用されます。ネットワークスイッチと一緒にラックに取り付けられ、レガシースイッチの LAN ポートを光ファイバに変換します。
 

マネージド・アンマネージド メディアコンバータ

ネットワーク管理者がマネージド メディアコンバータを使うと、、データ、帯域幅、トラフィックを完全に制御できるようになります。また、最適なパフォーマンスと信頼性の実現と維持に、ネットワークを安全にリモート管理し、問題を解決することができます。中規模から大規模運用を必要とするメディアコンバータ環境に最適です。

このメディアコンバータの製品紹介は こちら をご覧ください。

アンマネージド メディアコンバータは、設置や問題解決が簡単な「プラグ&プレイ」コンバータで、マネージドコンバータとは異なり、同じようなレベルの監視、障害検出、構成を提供しません。
 

商業用・産業用 メディアコンバータ

商業用メディアコンバータは、室内温度が制御されている一般的なオフィスやデータセンタ向けに設計されています。ネットワークの伝送距離を延長し、LAN ベースの機器の寿命を延ばす費用対効果の高い方法です。極端な環境に対応する必要のない商業用に最適です。

産業用メディアコンバータは、ツイストペアケーブルとマルチモードかシングルモードの光ファイバケーブル間でデータを変換し、ネットワークの伝送距離を延長します。極端な温度(-40℃〜75℃)と過酷な条件に耐え、冗長電源設計を特長とし、高衝撃と振動のある場所向けに設計されているため、産業用ネットワークに最適です。産業用メディアコンバータは、ビルオートメーション、石油やガスの掘削、採掘などに一般的に使用されています。

このメディアコンバータの製品紹介は 商業用メディアコンバータ産業用メディアコンバータをご覧ください。
 

メディアコンバータの用途と活用例

  • LAN の限界を克服

    リンクを光ファイバケーブルに変換することにより、LAN CATx ケーブルの限界である 100m をはるかに超えて LAN を延長します。最大 80km のリンク伝送距離が可能になります。

  • 企業

    PoE メディアコンバータは、Wi-Fi データと電源アクセスポイントを中継し、商業用ネットワーク機能と信頼性を向上させます。

  • セキュリティと監視

    PoE+ は、機器の近くに電源の設置が不要となるため、IP セキュリティカメラの設置が簡単になります。PoE+ メディアコンバータは、これらの機器へ電源を供給し、映像・通信データをリモートデータセンタやオペレーションセンタに送信します。

  • 政府機関と軍事

    データセンタから光ファイバ付きデスクトップへ安全で高性能な LAN 接続を提供します。優れた帯域幅、速度、セキュリティを備えた高信頼性の光ファイバツーデスクトップは、政府機関や軍事用に最適です。

  • 光ファイバモード変換

    用途で、光ファイバの種類を心配する必要はもうありません。光ファイバリンクをマルチモードからシングルモードに、またはその逆に変換します。

どのメディアコンバータを選ぶべきか?

メディアコンバータを選択する前に、現在と将来のネットワーク要件を考慮する必要があります。

用途に最適なメディアコンバータの選択については、ホワイトペーパー「メディアコンバータによる費用対効果の高い光ファイバ接続の実現方法」 をダウンロードして、ご覧ください。