光ファイバケーブルが適切に引っ張られると損傷することがあります。例えば、ファイバコアやジャケットを引っ張ることにより、光ファイバを破損したり、ひび割れが生じることがあります。また、曲げ半径が小さすぎる場合のように、ジャケットへの過度の張力やストレスが、ファイバコアを損傷させることがあり、ケーブルのコアが損なわれると、その損傷の検出が困難になるケースがあります。
ケーブルを首尾よく引っ張ることができたとしても、次は終端処理中に損傷が起きる場合があります。現場での終端処理では技術上難しいこともあり、誤った処理になることも多く、それにより送信不良を起こすことになります。現場での終端処理を避けるには、事前に終端処理されたケーブルを引くことになりますが、コネクタが引っ張りの工程で外れることがあり、ケーブルを損傷するおそれもあります。さらに、終端処理済のケーブルが簡単にダクトを通り抜けられないほどかさばることもあります。こうした問題を解決するため、プーリングアイを用いて、事前に終端処理された光ファイバケーブルを使うことをお勧めします。これは、約 600m までの運用に有効です。
プーリングアイは、コネクタや柔軟な多層織りのメッシュファブリック グリップチューブをその構造に含みます。ラッチコネクタは、張力のほとんどを吸収するケブラに収納され、プーリングアイのメッシュがジャケットをしっかりとつかみ、残りの張力を分散・減少させます。グリップチューブの端部には、スイベル、フレキシブル、ブレークアウェイの 3つのプーリングアイのタイプのいずれか 1つが装備されています。
スイベルアイにより、ケーブルはもつれることなく、カーブを作ることができます。また、引っ張りによるねじれがケーブルに伝わることも防ぎます。フレキシブルアイはコーナーやカーブ周辺のプルラインに順応しますが、強度に限界があります。ブレークアウェイアイは、スイベル機能を持っていますが、張力が強すぎると破損します。Black Box では、スイベルタイプのプーリングアイの使用をお勧めしています。
プーリングアイは、より優れたパフォーマンスを提供するため、全ての光ファイバの事前終端処理を可能にします。終端処理された光ファイバは、グリップチューブ内にジグザグに配置することで、ケーブルの直径を最小にし、これにより、さらに簡単にケーブルをコンジットから引っ張ることができます。
さらに詳しく: 圧着コネクタ
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