Newsletter
ナビゲーション
 

KVM スイッチとは?

Black Box Explains

KVM スイッチの定義

KVM スイッチは、複数のビデオチャネルと複数のコンピュータ(USB 周辺機器を含む)へ信頼性の高いアクセスを提供します。最大数千ものサーバやユーザに接続できるように設計されており、瞬時にユーザとサーバを追加・切断できるものもあります。

KVM スイッチでできること

KVM スイッチは、複数のビデオと周辺機器信号を処理し、1 つの出力を 1 組のキーボード・ビデオ・マウスか、その逆(リバース KVM スイッチ)に提供します。KVM スイッチで、オペレータはデータソースや AV 信号にすばやくアクセスすることができます。この技術は OS に依存せず、オフィスでのデスクトップの切替、医療現場、放送、ポストプロダクション、コントロールルームなどの用途で使用できます。多くの企業では、数十~数百のサーバをサーバルームで安全に保管していますが、データセンタではこの数字が数千に上る場合があります。IT スタッフは、キーボード・ビデオ・マウスを各々 1 台だけ使用して、KVM スイッチに接続されているサーバをすべて制御できます。これにより作業時間が節約され、高度なプロセスも簡単に処理できるようになります。

KVM スイッチの機能

  • 複数のコンピュータ制御

    コンピュータとサーバの制御を 1 組のキーボード・ビデオ・マウスで集中管理するので、時間が節約できます。複数のコンピュータから高速データ収集を同時に行うことで、生産性と表示能力が最大化し、状況認識が向上します。

  • マルチユーザ コンピュータアクセス

    KVM マトリクススイッチにより、複数のオペレータが 1 対多数の共有コンピュータにアクセスでき、機能的なデータアクセスを促進、より迅速な意思決定と情報共有が実現します。

  • 複数 OS 制御

    KVM スイッチは OS に依存しないため、Mac OS、Linux、Microsoft Windows などのさまざまな OS にアクセスできます。短い切替時間で複数の OS にアクセスする必要があるオペレータには、非常に便利です。

Newsletter Iconニュースレターの購読
ビデオと KVM ソリューションに関する
Black Box の最新情報をお送りします

KVM スイッチの種類

VGA、DVI、HDMI、DisplayPort ビデオ信号、トランスペアレント USB 2.0、3.1、デジタル / アナログオーディオ、RS232 など、さまざまな種類の信号を送信する KVM スイッチがあります。KVM スイッチは、CATx ケーブル、光ファイバケーブル、IP ネットワークを介して信号を送信する KVM エクステンダと組み合わせることができます。KVM スイッチは、次の 2 つの種類に分けられます。


接続タイプ別:

デスクトップ KVM スイッチ

デスクトップ KVM スイッチは、通常、2 〜 8 台のソース PC から 1 台か 2 台(デュアルヘッド)のモニタへ切替えます。レガシーのアナログ VGA や DVI、DisplayPort、HDMI などのデジタルインタフェースを含む、ディスプレイコネクタ用 KVM スイッチがあります。デスクトップ KVM スイッチは、USB 1 / 2 / 3 やレガシー PS / 2 上のマウス、キーボードのような HID の接続もでき、アナログとデジタル(埋め込み)オーディオの入出力を切替える機能もあります。大抵、大きなサイズではないので、机上やスクリーンの後ろ(VESA マウント)に置いたり、テーブルの下に組み込むことができます。

KVM マトリクススイッチ(CATx、光ファイバ、IP ネットワーク経由の接続)

KVM マトリクススイッチは、複数のユーザを PC やサーバといった複数のソースに接続するために使用されます。「マトリクス」という用語は、ユーザが 1 つの管理対象 KVM ネットワーク内のソースにアクセスし、切替可能なエンドポイントのマトリクスを作成できるということから来ています。KVM マトリクスは、専用の伝送プロトコルか IP を利用して、CATx や光ファイバを介して、すべてのエンドポイントを接続するのに特定の数のポートを提供します。KVM マトリクススイッチは、KVM エクステンダと組み合わせて、小規模から大規模まで、すべてのマシンとユーザを接続します(CATx:通常 150m 未満、光ファイバ:150m 以上 20km 未満)。拡張性を高める中央固定ポートスイッチから、モジュラ、カードベースのスイッチ、ゼロクライアントベースの IP システムに至るまで、独自の中央スイッチユニットを必要とせず、多様な種類の KVM マトリクススイッチが存在します。アナログ VGA、SDI、コンポジット、デジタル DVI、DisplayPort、HDMI、USB 2.0 / 3.1、PS / 2、RS232、赤外線、デジタル・アナログオーディオなど、さまざまなディスプレイ、周辺機器、オーディオなどに対応しています。

KVM over IP スイッチ

KVM over IP スイッチを使用すると、いつどこからでも、IP リモートアクセスでネットワーク上の複数の PC を制御できます。専用の IP ネットワーク、LAN、WAN / インターネットを介して、複数の PC とサーバを監視・制御するのに使用します。通常、中規模から大規模インストールや、複数のコンピュータやサーバを管理する複数のユーザがいるデータセンタに用いられます。KVM マトリクススイッチは KVM エクステンダと組み合わせて、複数の部屋、建物、拠点の複数のコンソールからのアクセスを可能にします。

Black Box の KVM over IP スイッチ:


信号配信タイプ別:

HDMI KVM スイッチ

HDMI KVM スイッチは、ビデオ品質を損なうことなく、遅延なく高速で、HDMI 信号を切替えます。放送、ハイエンド医療画像、インタラクティブ デジタルサイネージ、ホームシアター、産業オートメーションなどに最適です。

Black Box の HDMI KVM スイッチ:

DVI KVM スイッチ

DVI KVM エクステンダは、信頼性の高いデジタルビデオ体験を提供するよう、VGA など従来のアナログフォーマットの限界を克服しています。シングルリンク、デュアルリンクの DVI-D や DVI-I に対応し、パッシブやアクティブビデオコンバータを使ってアナログ VGA 信号に下位互換性を提供することもできます。ブロードキャストプレイアウトセンタ、プロセス監視・制御、ステージングラボ、データセンタなど、信頼性の高いデジタルイメージ品質と冗長ハードウェアの高速スイッチオーバーが必要とされる企業に最適です。

Black Box の DVI KVM スイッチ:

DisplayPort KVM スイッチ

DisplayPort KVM スイッチは、コンピュータでより多くの USB 周辺機器を共有する必要がある場合に特に有効です。USB 周辺機器が他のコンピュータに接続されている間に、1 組のキーボード・ビデオ・マウスを使用して、1 台のコンピュータで作業することができます。編集者、3D アーティスト、コントロールルームのオペレータと同じユーザデスクトップ環境を維持しながら、高性能なグラフィックスワークステーションとクリティカル ビデオプロセッサに、温度管理された安全な部屋からアクセスできます。

Black Box の DisplayPort KVM スイッチ:

VGA KVM スイッチ

VGA KVM エクステンダは、手頃な価格で、リアルタイムのスムーズな切替に最適です。最大 1920x1200 の VGA 信号を切替えることができます。デュアル / トリプル / クワッドの VGA ビデオコネクタに対応しているので、各チャンネルのビデオヘッドに簡単にアクセスできます。

Black Box の VGA KVM スイッチ:


KVM スイッチの利点と用途

シングルヘッドかデュアルヘッドの対応など、KVM スイッチの使用の際にはさまざまなことを調べる必要があります。
この技術の利点は次のとおりです。

  • セキュア KVM スイッチによるネットワークとサイバー侵入の保護

セキュア KVM スイッチは、さまざまなセキュリティレベルでネットワークにアクセスできる機器です。許可されていないネットワークアクセスが防止され、マルチドメインのデータ分離が保証され、ビデオとデータの制限された切替とパーテション分割が保証されます。安全なネットワークと安全でないネットワーク間を隔離できることで、ユーザは 1 つのユーザステーションから両方のシステムにアクセスでき、スペースとコストを節約できます。サーバ、ブレード、スイッチ、ルータ、ネットワークアプライアンス、PBX、ファイアウォール、ロードバランサ、配電ユニットなどの IT 機器を安全に管理・トラブルシューティング・設定することができます。これは、政府、軍隊、防衛などの指揮統制活動にとって特に重要です。セキュアな KVM スイッチの最も大きな機能は、セキュアポート切替、データチャネル分離、制限された USB 接続、ユーザーデータ保護です。詳細はセキュア KVM スイッチをご覧ください。

  • デュアル / マルチモニタ KVM 切替設定

  • デュアル / マルチモニタ KVM スイッチは、シングルユーザのデスクトップ KVM スイッチと、KVM マトリクススイッチの両方に使用できます。ユーザはデスクトップの拡張機能を利用でき、同時に 1 台のコンソールから接続されたすべてのコンピュータに簡単にアクセスできます。

  • 複数の PC セットアップ

    特定の種類のコンピュータを使って、簡単にできる業務が多くあります。例として、Mac OS 用に設計されたソフトウェアが挙げられます。さらに、ユーザはモバイル用にノート PC、据え置き用にデスクトップ PC を保有することが一般的ですが、KVM スイッチを使えば、ユーザは 2 種類の機器を切替えることができます。

  • CPU 処理能力を犠牲にせずに、拡張デスクトップ体験

    高精細ビデオ編集のような難しい作業にコンピュータを使う人は、コンピュータをフルに使い効果的に作業するため、他の作業にコンピュータの容量を割きたくありません。4K のポストプロダクションでは、効果的な業務のために高性能ワークステーションを効率的に使用することが求められます。中央のストレージに接続された複数のコンピュータを切替えることで、編集、カラーグレーディング、視覚効果に複数のユーザが専用のワークステーションへのアクセスを共有できます。これにより、ハードウェアやソフトウェア用の費用を抑えることでき、ワークフローの編集が簡単になります。

  • サーバコンソールの管理とネットワークのトラブルシューティング

    KVM 切替により、IT スタッフは、IT / サーバルーム内のさまざまなサーバに簡単にアクセスし、リモート機器管理、新しいユニットの自動検出、ユーザアクセス制御、論理機器グループ化を実行できます。

  • マルチ OS 設定でのソフトウェアテスト

    KVM は、ソフトウェアアプリケーションなどの製品をテストする際にも重要です。製品開発者は、さまざまな OS 上でどのように製品が動作しているかを明らかにして、すべての OS でその製品を自由に動作させる必要があります。KVM スイッチを使用することで、Windows、Mac OS、Linux、Ubuntu などの OS 間の視覚イメージをすばやく切替えることができます。KVM スイッチで、ハードウェアリソースを追加することなく、実際のシステムでソフトウェアをテストできます。

  • 遠隔でのファイル管理

    KVM エクステンダと組み合わせて、リモートユーザは、デスクトップにある大容量記憶装置(USB フラッシュドライブや外付け HDD など)からアクセス可能なコンピュータでファイルを簡単に共有できます。ダウンタイムと移動の減少により、コストを削減します。

  • 仮想リモートデスクトップと仮想ネットワークコンピューティング

    Black Box の Emerald™ ユニファイド KVM は、1 つのユーザステーションから複数のサーバを制御するために、複数の仮想リモートデスクトップセッションを行います。OS パッチ、ソフトウェアインストール、診断テストなどのアプリケーションへの高速アクセスが可能です。オペレータは、DVD-CD-ROM やその他のストレージメディアをリモートサーバにマッピングしたり、同じログインセッションから複数の接続されたサーバを制御したり、またデータの暗号化を使用して仮想メディアへアクセス・配布することもできます。

  • 安全で温度管理された環境で重要な機器を保護

    KVM エクステンダと組み合わせて、KVM スイッチは単一の周辺機器インタフェースから複数のリモートサーバや PC へアクセスできるので、重要なハードウェアをユーザワークステーションから離れた環境で温度管理・保護できます。オペレータは同じデスクトップ体験ができますが、騒音、熱、デスクトップの乱雑さは改善することができます

最適な KVM スイッチを選択する際に考慮すべき点は?

最適な KVM スイッチの構成は、使用環境とスイッチの機能に応じて慎重に検討されなければなりません。
ここで、その条件について確認しましょう。

  • 既存の PC セットアップ
    • 接続したい CPU の数、また、今後の増設の見込み
    • 使用中の CPU が持つキーボード / マウス接続 ― PS / 2、USB、またはその両方
    • 接続する周辺機器の種類 ― オーディオ切替の有無
    • 複数のコンピュータを同時に制御 / アクセスしたいユーザの人数
  • ビデオフォーマット
    • 接続するビデオインタフェースの種類 ― デジタル(DVI、HDMI、DisplayPort、SDI)またはアナログ(VGA)
    • ビデオの解像度
  • 接続距離
    • ユーザとコンピュータ間の距離 ― エクステンダを追加するかどうか
  • セキュリティのレベル
    • セキュリティのレベルに基づいた厳格な分類 ― コンピュータアクセスと情報送信の選択
    • 特別なネットワークセキュリティ機能 ― 不正アクセスの防止のためのパスワード、耐タンパー性や侵入検知など
    • 異なるレベルに対する、データ送信のバッファ・漏洩予防
    • 確実なデータの分離
  • ネットワーク管理とトラブルシューティング
    • IT 機器の保守、GUI アプリケーションの実行、ハードウェアのトラブルシューティングとリモートでの再起動
    • 継続的な運用が必要なサーバの管理、複数のリモートユーザへの直接アクセス

KVM スイッチ・エクステンダの製品トップページはこちら

KVM の知識を深めましょう
ホワイトペーパー:
KVM スイッチング & エクステンション完全ガイド

以下の点をさらに詳しく知ることができます

  • KVM エクステンダの仕組みと、PC ユーザと管理者の業務を大きく改善する理由
  • KVM エクステンダを購入する際によくある間違い
  • 主要な KVM エクステンダの用途
  • USB か KVM エクステンダを選択するためのヒント
  • KVM 切替 vs KVM 延長
  • AV 延長 vs KVM 延長


Share |